プログラミング勉強日記2 ~条件分岐と繰り返し・配列~

引き続き「スッキリわかるJava入門」をマイペースに進めています。

第3章で条件分岐と繰り返しを、第4章で配列を勉強しました。

完全に理解することよりも、とりあえず手を動かしながら全体を把握することを

意識して学んでいます。

とはいえ、今は基本文法を学んでいるところなので理解は深い方が良いのですが・・・

わからない部分は戻りながら丁度よいペースで進めていると自分では思っています。

 

段々と使える文法が増えていき、作れるものも増えてきました!

自分で「こんなものもつくれるかも?」と思い立って作り始め、

気づいたらかなり時間が経っていました。

まだ、たいしたものは作れていませんが、充実した時間を過ごせているなと感じています。

 

コツコツと技術を身に付けていきたいものです。明日以降はメソッド、クラスについて学びたいと思います。それが終われば第Ⅰ部は終了!その後はいよいよオブジェクト指向です。やるぞー。

 

プログラミング勉強日記1~Java入門編~

プログラミングの勉強を始めました。実は結構前からやってました。

最初はProgateで勉強していたのですが、分かりやすさゆえの解説の薄さや、

スライドを見ながらコードを書けないなどの点から書籍学習に切り替えました。

 

book.impress.co.jp

 

この本を買いました。Javaの入門書は多数出版されており、悩みました。

文章量とイラストのバランスや、練習問題の内容などを比較しましたが、

最終的には直感で決めました。

 

とりあえず第一部の2章までやってみました。条件分岐と繰り返し前までです。

基本的な内容で、Progateでも学んでいた部分のためスラスラと進みました。

やっぱり書籍学習のほうが性に合っているなと感じましたね。

練習問題もProgateのように穴埋めではなく、自分で一から書いていく方が難易度は

高いですが習熟度は上がる気がします。簡単な占いのプログラムを書きました。

作る楽しさを感じられるのでプログラミングは楽しいですね。

 

明日は条件分岐と繰り返しについて勉強しようと思います。Progateでは何度やっても理解が深まらなかった部分なので、心して取り組みたいと思います!

冷たい密室と博士たち~本格なミステリと理系

すべてがFになる」に続く、S&Mシリーズ第2弾 「冷たい密室と博士たち」を読みました。これも面白かった。週末に一気に読んでしまいました。

 

あらすじ

衆人環視の密室殺人者の手口は!?
低温度実験室の事件を推理する犀川助教授とお嬢様学生・萌絵

同僚の誘いで低温度実験室を訪ねた犀川(さいかわ)助教授とお嬢様学生の西之園萌絵(にしのそのもえ)。だがその夜、衆人環視かつ密室状態の実験室の中で、男女2名の大学院生が死体となって発見された。被害者は、そして犯人は、どうやって中に入ったのか!?人気の師弟コンビが事件を推理し真相に迫るが……。究極の森ミステリィ第2弾。

 

前作と比べスケールは小さくなった様子ですが、その分トリックと謎解きのおもしろさで一気に読まされました。理系ミステリというよりも本格ミステリといった感じでしょうか。

 

今作に登場した犀川の友人、喜多も犀川や萌絵と同じく頭の切れる人物のようです。どちらかといえば萌絵の思考に近いような気がします。喜多が登場することによって、犀川の前作では見られなかった部分が見られ、犀川をより身近に、魅力的に感じました。特に犀川の萌絵に対する気持ちや態度は今後も見続けて、観察したいなと思わせてくれます。

 

今作は大学の実験施設での事件ということで、被害者や容疑者も大学の関係者に限られます。このお話しの中で、元助教授である作者の学問に対する姿勢というのが垣間見えるような気がします。

面白ければ良いんだ。面白ければ、無駄遣いではない。子供の砂遊びと同じだよ。面白くなかったら、誰が研究なんてするもんか。

これは表紙にも書かれている今作での犀川の言葉です。大学での研究、特に実学には少し遠い基礎や理論の分野を研究している人は頷きたくなる言葉ではないでしょうか。さらに犀川は物語の最後にこんなことも言っています。数学は何の役に立つと思うかという問いに対して

「何故、役に立たなくちゃあいけないのかって、きき返す」犀川はすぐに答えた。「だいたい、役に立たないもの方が楽しいじゃないか。音楽だって、芸術だって、何の役にも立たない。最も役に立たないということが、数学が一番人間的で純粋な学問である証拠です。人間だけが役に立たないことを考えるんですからね」

 

「そもそも、僕たちは何かの役に立っていますか?」犀川はおどけて言った。

 

僕はこの考えがとても好きです。もちろん学問や研究が人の役に立つことはうれしいし、誇らしい。けれど、それが最終目標でやっているんじゃないんです。面白くて、楽しくて、夢中になれるからやっているんです。少なくとも僕はそうでした。

 

最近では就職活動の採用面接で「その研究は何か意味があるのか?」「その研究は社会にどのように貢献するのか?」と聞かれます。企業としては利益や社会貢献を求めるの当たり前だと思うし、「まったく役に立ちません」なんてへらへら答えるのも違うということは分かってます。

しかし、大学での研究・学問のすべてが社会に貢献して然るもの、そのために存在するものとは捉えないでほしい。今は役に立たなくてもいつかは役に立つもの、全く予想外の分野で急に役に立つものだってあります。

学問や研究のある意味での無駄を許容できなくなった余裕のない社会では、豊かさは失われていってしまうと思います。

 

少し熱くなってしまいましたが、僕は犀川の言葉に強く共感でき、犀川というキャラクターがもっと好きになりました。理系ミステリというほど理系要素は強くないかもしれないけど、理系の人に読んでほしいなと思いました。

 

最後の犀川と萌絵のやり取りだけでも読んだ価値はあったと思えたし、もっとこの二人の話を読みたいなと思いました。まだまだS&Mからは離れられません。

 

bookclub.kodansha.co.jp

 

すべてがFになる~天才の死生観と理系ミステリ

 

 森博嗣「すべてがFになる」を読みました。

実は数年前に購入してからずっと本棚に眠らせてしまっていた本でした。なぜすぐに読まなかったのか、夢中になって読み進めました。

 

あらすじ

密室から飛び出した死体。究極の謎解きミステリィ
コンピュータに残されたメッセージに挑む犀川助教授とお嬢様学生・萌絵。

孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季(まがたしき)。彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川創平(さいかわそうへい)と女子学生・西之園萌絵(にしのそのもえ)が、この不可思議な密室殺人に挑む。新しい形の本格ミステリィ登場。

 

理系ミステリとよばれるとのことでした。作者は元工学部の助教授でしたし、登場人物も理系が多かったです。それでも学生の萌絵を通じて読者が置いてけぼりにならないように話が進んでいくので、とても読みやすかったです。短い章で区切られているのも全体のボリュームのわりに読みやすさを感じる要因かなと思います。

 

ミステリの核となるトリックも理系ならではの斬新さを感じて面白かったし、犀川や真賀田博士の語る世界観もとても引き込まれました。理屈っぽいのが好きなんです。謎解きも犀川と萌絵の二人の視点から迫るというおもしろさがありました。

 

 

タイトルの「すべてがFになる」とは、真賀田博士の部屋に残されていたメッセージです。このメッセージの謎解きも爽快で「そういうことかぁ~」とひとりでうなってしまいました。情報科学に詳しい人なら気づいていた人もいたんだろうか・・・

 

とにかく真賀田博士の天才性に畏れました。異次元で理解し得ないその発想に犀川と萌絵が考え抜いて近づいていくのを読むのが楽しくて止まりませんでした。もちろん犀川と萌絵も一般的には天才の部類に入るのではないかと思うのですが、真賀田博士のそれは圧倒的なのです。

最後に語られる真賀田博士の死生観にはなぜか引き込まれます。

「自分の人生を他人に干渉してもらいたい、それが、愛されたい、という言葉の意味ではありませんか?犀川先生……。自分の意志で生まれてくる生命はありません。他人の干渉によって死ぬというのは、自分の意志ではなく生まれたものの、本能的な欲求ではないでしょうか? 

 自分の意志で生まれたものはいない。だから、死ぬ時も自分の意志が介在すべきではない。僕にはそう感じられます。少し青臭いような考えにも思えますが、こういったものを考えることができるというのが余裕であり、豊かさではないかと僕は思います。

とにかく僕のなかには深く届く言葉でした。

 

他にも味わい深い言葉はいっぱいありましたし、理系の大学に在籍していたことがある人なら共感できる犀川の大学への愚痴であったり、面白い部分はたくさんありました。

今作を1作目として犀川と萌絵の物語は『S&Mシリーズ』として10作ほど続いているそうです。かなりのボリュームを誇る本もあるようですが、僕はこのシリーズを読むことをやめられないでしょう。今は2作目の「冷たい密室と博士たち」を読んでいます。しばらくS&Mから離れられません。

 

bookclub.kodansha.co.jp

トロイの木馬

 

この間「すべてはFになる」という小説を読みました。

その中で『トロイの木馬』という言葉が出てきました。無害なプログラムに偽装してコンピュータ内に入り込み、何かのきっかけで悪さをするプログラムのことをいう専門用語だそうです。

 

この『トロイの木馬』とは元々ギリシャ神話のトロイア戦争に由来する言葉です。トロイア戦争トロイの木馬について少し勉強したのでまとめたいと思います。

 

 

トロイア戦争

 トロイア戦争とはギリシャと現在のトルコ北西部に存在したトロイアとの戦争です。トロイアの王子ギリシャの一国であるスパルタの王妃を誘拐し、それを奪還するためにギリシャの国々がトロイアに攻め込んだことが始まりです。10年続いたこの戦争をギリシャの勝利に導いたのがオデュッセウス発案の『トロイの木馬』という作戦です。

 

f:id:tkbk123:20200313112326p:plain

現在のギリシャ周辺図(トルコ北西部がトロイアと言われている)

 

トロイの木馬

 

f:id:tkbk123:20200313105321p:plain

トロイアの木馬の行進』ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロ

 10年間に渡る戦争で両軍は疲弊しきっていました。しかし、ある日突然ギリシャ軍は撤退を始めます。トロイア軍は勝利したのです!突然の勝利にトロイア軍は驚き、喜びました。10年続いた戦争の終結を祝って城の中で大宴会を始めたのです。その最中に、トロイア軍はギリシャ軍が残していった大きな木馬を見つけました。勝利の喜びのまま、トロイア軍はその大きな木馬を戦利品として城の中に持ち込みました。

 

 しかし、この戦争はこれで終わりではなかったのです…  

 

 宴会も終わり、人々が寝静まったころ。なんと木馬の中からギリシャの兵士が現れたのです!ギリシャ軍は撤退したかのように見せかけて木馬の中に潜み、城の中に入り込んだのです!宴会で酔いつぶれているトロイアの兵士たちはあっという間に制圧され、トロイア戦争ギリシャ側の勝利で今度こそ幕を閉じたのです。

 

 というのがトロイの木馬を簡単にまとめたお話です。このお話を聞くと、なぜこの言葉がコンピュータウイルスの専門用語に使われているのかが分かると思います。

 

 

 トロイア戦争トロイの木馬に関して、本当はもっと複雑で面白いお話しなのですが

今回はできる限り簡単に省略してまとめてみました。また今度詳しくまとめてみたいと思います。